原材料について

弊社で採用している原料草は国産草(つくば・三浦・東根産)と輸入草(インドネシア産)の2種類がございます。

国産草(つくば産・三浦産・東根産)

ほうきもろこしの種

弊社は長年に渡り「茨城・つくば産」の原料草を採用しておりました。

しかし、近年、ホウキモロコシ栽培農家の縮小・激減により、国産草(地草)栽培の維持が極めて困難になって参りました。このままではこれまで伝えられていた、「ホウキモロコシ栽培」の技術、並びにつくばに長年根付いていた「箒文化」の終わりを迎えるのが確実な情勢となっているのが現状です。

そこで、弊社は自らの原材料(ホウキモロコシ)の栽培・収穫といった作業を担うべく、現在、筑波在住の農家の方に指導を仰ぎ、職人・社員一同がホウキモロコシ栽培の技術継承・維持・継続に努めております。

「茨城・つくば」での栽培維持のほか、「種の保存」として「神奈川・三浦市」で、また東京・中央区の友好都市である「山形・東根市」において、原料草(地草)の栽培を開始しております。

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輸入草(インドネシア産)

インドネシアの農場にて

インドネシアは昔から日本との関りが深く、交流も盛んでした。日本の箒職人も昭和40年代にインドネシアに渡り、原料草の栽培方法や箒の製作指導を行い、今でもその技術がしっかりと受け継がれています。歳月を重ねたインドネシア職人の製作技術は高く、簡素で頑丈な、かつリーズナブルな箒を作り続けています。現在も視察・指導・交流を兼ねて、毎年弊社社員をインドネシアに派遣し、技術の維持・向上に励んでおります。

江戸箒で採用している輸入草は、江戸箒職人が選別し、国産草(地草)同様、「江戸箒」の基準に見合ったものを採用し、編み上げています(「江戸箒」における国産草・輸入草の採用率はよくて3割、収穫年の出来によっては1割にも満たない年もございます)。

江戸箒の他、つくば産・インドネシア産の箒も、京橋・本店にて最終的な検品・仕上げ作業を行っています。自然素材を扱う以上、商品に個体差・バラツキがでてまいります。

その「個体差」もまた、自然素材故の「楽しさ・味わい」とも言えますが、最終的な検品作業を施すことにより、なるべく均一な商品を提供できるよう、努力しております。

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